ー 作品概要
世界的に有名なゲームデザイナー、Dr.ライナー・クニツィア氏によってデザインされたナイツポーカーは2019年12月に販売が開始されました。
このゲームでプレイヤーは王位継承の争いに参加し、5つの名家の支援を受けて敵対する継承者と競います。騎士タイルは同じ色や数字を組み合わせることで力を発揮し、ポーカーの手役のように機能します。タイルを賢く配置して、権力の象徴である3つの城を奪い合います。
ゲームの流れはお互いのタイル置き場が埋まるまで交互にタイルを1枚置き、袋からタイルを1枚引きます。1ゲームごとに役に応じたポイントを獲得して一定ポイント以上獲得したプレイヤーが勝利する特別ルールもあります。
ここからは実際にプレイしたゲームを振り返り、プレイ時の駆け引きや戦略を一考していきます。ゲーム盤面の状況や判断がその後の展開にどの様に影響するかなどを段階的に確認していきましょう。
「自分ならこうする」「そこからどうなる」などと、思いながら見ていただければ幸いです。
ゲームプレイバック

ゲームのセットアップが終わり、ここからゲームが開始します。 画像手前側のエリアが私のプレイ領域になります。
こちらの先手番で手牌には緑3、緑5、赤2、紫3があります。まずは” ロイヤルストレート”か” スリーナンバー”を狙うために中列へ緑3を配置します。

■ 画像右(対戦相手)相手の手番で緑4が配置され、こちらの” ロイヤルストレート”が狙いずらくなりました。
■ 画像右(自分)緑1が手牌にくれば” ロイヤルストレート”が狙えますが固執せずに、前のターンに引いた紫3を中央列に配置します。運良く配置後に引いた牌が黄3なので中央列の” スリーナンバー”は確定になりました。

■ 画像右(対戦相手)相手側左列に緑6が配置されます。緑4、緑6を違う列に配置する当たり、向こうも” スリーナンバー”なのかもしれません。
■ 画像右(自分)緑1が手牌にくれば” ロイヤルストレート”が狙えますが固執せずに、前のターンに引いた紫3を中央列に配置します。運良く配置後に引いた牌が黄3なので中央列の” スリーナンバー”は確定になりました。

■ 画像右(対戦相手)相手側右列2番目に紫4が配置され” スリーナンバー”が完成間近になります。
場は既に緑の低い数字が4枚出ているので、緑2を含む” ロイヤルストレート”は作ることができず、仮に2の” スリーナンバー”が完成したとしても相手が4の” スリーナンバー”だったら勝てない。
つまり相手側右列で” スリーナンバー”が完成してしまったらそれに対抗するこちらの左列では絶対勝てないということになります。
■ 画像右(自分) こちらの左列は敗色濃厚となりましたので、他の2列に頑張ってもらいましょう。
優先度の下がった左列に黄3を加え” ストレート”を狙っていきます。” ストレート”はこのゲームで2番目に弱い役ですが、相手が” 役なし”なら確実に勝てます。
この判断が功を奏し、この後に赤3の牌を引いて右列に” ロイヤルストレート”を確定させる手牌が揃いました。

■ 画像右(対戦相手)相手側中央列に緑1が配置されます。既に場は緑牌が5枚、前列に集中しているということはお互いに緑の” ロイヤルストレート”や” フラッシュ”は作らないという暗黙の了解が伝わってくるようです。
■ 画像右(自分)この盤面、こちらは右列に緑5を配置しました。
手牌に” ロイヤルストレート”がきているのに配置しないのは、
・役に絡むことの出来ない緑5を処理したい
・赤3、赤4は他の2列で使用して” ストレート”と” スリーナンバー”を確定させたい
上の2つが右列に” ロイヤルストレート”を作らない理由です。
相手中央列はこの時点で作れる一番強い役は” スリーナンバー”ですが、こちらも” スリーナンバー”を完成させれば数字の大きいこちらの役の方が強いです。それなら右列で” ロイヤルストレート”をつくって1列勝利するよりも、中央列で1列勝利しつつ左列の役を確定させたいと思いました。

■ 画像右(対戦相手)相手側中央列に黄1が配置され、” スリーナンバー”が最高役になりました。
■ 画像右(自分)こちらは中央列最後に赤3を配置して” スリーナンバー”が完成。
出来たら左列と右列は” ストレート”になればいいですね。

■ 画像右(対戦相手)相手側左列に黄5が配置され、” ストレート”狙いの模様。
■ 画像右(自分)自分の左列に赤4を配置して” ストレート”が完成。

■ 画像右(対戦相手)相手側中央に赤1が配置され、” スリーナンバーが完成。
■ 画像右(自分)自分の左列に赤4を配置。
手牌の青6が出れば” ストレート”が出来ます。

■ 画像右(対戦相手)相手側右列に青2が配置され、4、4、2が縦列に並び” スリーナンバー”とはなりませんでした。
■ 画像右(自分)自分の左列に赤4を配置。
手牌の青6が出れば” ストレート”が出来ます。

相手側左列に最後の牌が置かれゲーム終了。
慣れれば1回のプレイに5分もかからずに終わってしまうのですが、程良く数字の引き運と判断力が試されるようで繰り返し遊んでいました。つるつるとした木牌が手の平に触れる心地良さ、袋から牌を引く時の高揚感は何度やってもいいものです。
ゲーム結果
- 画像左列:対戦相手 役無し ● - ○ 自分 ストレート
- 画像中列:対戦相手 スリーナンバー ● - ○ 自分 スリーナンバー(数字の高いスリーナンバーの勝利)
- 画像右列:対戦相手 役無し ● - ○ 自分 ストレート